2013年3月22日金曜日

LXU-OT2弄り(その6) 真鍮エッジングに挑戦

今回はフロントパネルに取り付けたプレート作りの過程を記事にしてみます。
真鍮板と腐食液(エッジング液)を使った、イワユル『真鍮エッジング』というものです。

そういえばまだ書いてませんでしたがLUXMANのヘッドホンアンプ「P-1」をモチーフにしてケース作りをしています。
あの金ピカに輝く、すこぶるCOOL!なプレートを再現したかった…。
                          コレです↓


いざ!




用意するものは以下。

真鍮板
  厚さはお好みで。今回は厚過ぎず薄過ぎずと考えて1.0mm厚としました。
  縦横サイズは、出来上がりで2枚+αが取れればいいなと思い、50×100㍉を選択。
  もうちょっと大きめでも良かったかも。
  十分に余裕を持ったサイズを入手しましょう※後述
  近場のホームセンター等では扱っていないようなので、通販「ねじナビ。」で購入。
  商品代256円+送料160円で416円ナリ。



塩化第二鉄液(腐食液)
  銅エッジングに使うものと同一です。
  対象材料に合わせて、または腐食具合いを考慮して、希釈して使います。
  それほど頻繁に使うことも無いと思い、550ccの物を「夏休み冬休み手作り工作宅配便」で購入。
  商品代525円+送料1,000円で1,525円ナリ(送料の方が高い…)

インクジェット用フォトマット紙
  各社から出ていますがフジフィルムの「画彩」がいいようです。(ネット情報)
  私は初め、安さからサンワサプライの物を使いましたが、なかなか水を含んでくれずに失敗しました。トホホ

重曹
  100均で購入。
  腐食液から取り出したパーツを洗う&中和させる為の中和液を作ります。

ここからは使用済み腐食液の廃液処理用に用意するものです
※サンハヤトのエッジング液を購入すると廃液処理剤が付属しているらしいです
エッジング後の液は銅イオンを含んでいて、有害な物となっています。
適正に処理をしましょう。自治体で指定されていれば従って下さい。

・鉄粉(ほっかいろ等の中身で代用)
・消石灰(水酸化カルシウム)
・セメント(100均ので充分)

使用済み腐食液に鉄粉を投入し、その後消石灰を投入します。(発熱するので注意)
反応が収まったら(数日?)セメントで固めて処分(金属ゴミか不燃ごみ)します。
(因みに私は少量加工で、廃液にするには勿体無いので未だそのまま保管してあります)

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ここから工程で~す  

先ずデザインしたものを左右反転でフォトマット紙に印刷。
(腐食させる部分を白くなるようにデザインして下さい)
ですがっ!インクジェットなプリンタでは無く、トナー式のレーザープリンタ(コピー機など)で印刷して下さい。
※正規な使用方法ではないので自己責任でお願いします。
印刷の際、可能であればトナーは濃く調整します。

で、こんな感じに洗っておいた真鍮板に被せます。※失敗例です!下記参照



が、ここで既に失敗していました。
何故なら次にアイロンで転写をするのですが、縁を折り返した為にその厚みで圧力が均等に掛からず、転写にムラが出来てしまったのです。


なので、真鍮板も余裕を持ったサイズで、転写するデザイン紙も板の内側に収まるサイズにした方が良いと思います。

アイロン掛けの最初と途中でデザイン紙を濡らして「蒸らす」と良いみたいです。
最初に濡らすことでデザイン紙がズレ難くもなります。
10分程度、体重を掛けてアイロンを真っ直ぐ押し付け続けました。

すんごく熱くなっていますので注意しながら、紙が水にふやけるくらい浸ける&冷やします。
下の画像は失敗時の物。ムラムラしてます(違

紙に水が十分に浸透してふやけたら、指の腹や筆などを使って「優しく」、「紙だけ」を剥がしていきます。
うまく転写されずにトナーが剥がれてしまった部分は、油性マジックで修正できます。
量にもよりますが、大きく剥がれてしまったら一からやり直します。 
プレート裏面は浸食されると困る(最悪穴が開く)ので、マスキング用紙テープを貼りましたが油性マジックで塗り潰す方がいいかな?
 
写真撮り忘れましたorz

そうして転写された真鍮板をいよいよ腐食液に浸けます。
腐食液は金属を溶かしていくので、タッパー等の非金属な容器に適量注ぎます。
希釈は40℃くらいのお湯で2~3倍程度にしてみました。(取扱い説明を参照の事)
あまり濃いと反応が早過ぎるのと仕上がりが荒くなるそうなので、時間を掛けても綺麗に仕上がる方向でチャレンジです。

予備含め2枚で挑戦。

ちょくちょく筆で表面を撫でて腐食時に出るカスを払ってあげると、反応スピードを保つと同時に腐食具合いの確認もできます。
0.3~0.5㍉くらい腐食深さが進行した感じで液から出しましたが、凡そ2時間くらい掛かったかな?
見た目よりも腐食が進んでいたので、もう少しかな?と感じるタイミングで丁度いいかも。

取り出したプレートを重曹で作った中和液で洗って、トナーを爪でコリコリ剥がし、1500番の耐水ペーパーと金属みがき(アサヒペンの金属みがきピカピCAN)で表面を磨きあげました。

これにて一応完成ですが、意外と余計な細かい浸食が深くて磨ききれないのが悔しいです。
あと、USBのUの字とOT2の2が端過ぎて失敗した感が…。
真鍮板は仕上がりサイズより1~2㍉程度大きく切り出せば良かったと後悔。

それにしても初めてにしてはマズマズの出来かな?
目指した物(P-1のプレート)には程遠い出来ですが、楽しかったので良しとしましょう。

ではでは。




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