今回はLXA-OT1を改造、と言うか部品交換した部分を御紹介してみます。
因みに部品(コンデンサやコイル等)は交換&試聴を繰り返し、ベストな部品をチョイスした訳ではなく、好きなブランドから定格電圧や容量などを合わせて選んだだけですので余り参考にならないと思われます。スミマセン…。
先ずは簡単に道具、材料等の紹介から。
・ハンダゴテ: Goot 即熱はんだこて(ストレート型) TQ-95
クイックスイッチON時 90W/平常時15W
細かい所は15Wのまま、RCA端子やスピーカー端子の根元など熱量が必要な所はクイックスイッチ押しっぱなし(注:30秒以内)で90Wにパワーを上げて…、と言う感じで1本で作業出来るので便利でした。
・ハンダ: ダイソー 電子工作用ハンダ(ヤニ入り)
線径 1.0mm、Pb 40%、Sn 60%
無鉛銀入りハンダSN-4Nも持ってますが、今回は作業のやり易さを重視して殆んどの箇所をダイソーハンダで作業しました。
御呪い程度に数箇所SR-4Nを使ったのですが、何処に使ったかはもう覚えていないと言うアホさ加減です。
・ハンダ吸い取り線&吸取り器: goot CP-30Y、GS-100(手動式)
適当に使い分け。本格的なハンダ吸取器が欲しいところですが高価で手が出ません…。
・IC抜き: エンジニア SS-08改
オペアンプの交換時に大活躍。
これでオペアンプを上下から挟み込んだまま真っ直ぐ引き抜けるので足を痛める心配が無くなりました。
是非お試しを。
・電解コンデンサー: 東信工業 UTSJシリーズ、MUSE KZ
UTSJは
見た目も銀色で涼しげ。
KZは偶々手持ちに50V47μFがあったのでC14 25V47μFの位置へ採用。
・フィルムコンデンサ:WIMA、VISHAY Roederstein
メタライズドポリエステルフィルムコンデンサ。
これら2種は初めての採用。ネット上の評判が良さげで、ヘッドホンアンプ自作時に気になっていたので使ってみました。
・インダクタ: サガミエレク D級アンプ ローパスフィルター用インダクタ RTP8010-220M-R
本当は東光のDASM1620/22μHが欲しかったのですが、品切れだったのでこちらを採用。
2012/2/4訂正
勘違いしてしまいました。
DASM1620はφ17mmと太く実装は無理と思われます。
同じ東光の11RHBP 22μF(A7503CY-220M)がφ11mmとなり、 RTP8010-220M-Rより一回り太いですが実装されている方もいらっしゃいます。
私の知る限りこの2つが交換候補となりそうです。
・丸ピンICソケット(シングル)
一部コンデンサを取り替えて音質変化を確かめたく、ソケット化する為に使用。
・ボリューム: Linkman R1610G-RB1-A203
2連式ボリューム A特性 20kΩ、シャフトはφ6×20mmとちょっと長めの物を選択。
・RCA端子、スピーカー端子: お好みでどうぞ。
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相変わらず前置きが長くなってしまいました…。
さて本題の改造部分です。
先ず交換予定の既存部品をハンダ吸い取り線、吸取り器を駆使して取っ払ってしまいます。
※この時点では電解コンデンサを幾つか買い漏らしていたので5つ残ってますorz
配置的にインダクタを先に取り付けます。
インダクタは足をラジオペンチを使い慎重に曲げてハンダ付けしました。
ランドと丁度良い感じになりました。
ハンダ盛り過ぎ…。
※C57、C65もフィルムコンにすれば良かったと少し後悔…。
その際は先にC57、C65を取り付けた方が良いと思います。
バババンと一気にフィルムコンデサまでハンダ付けしちゃいました。
巨大なのはUTSJの2200μF。
デフォルトでは1000μF×2本ですが、容量アップを見据えて一本で2200μFにして一本は未取り付けにしました。
1000μF×2本は只の並列配置なので、この状態でも問題ない筈です。
WIMAのフィルムコンはTDA7491HVのデータシートと睨めっこして、取り合えず手持ちスピーカーのDENON USC-MS3(6Ω)に合わせて、C58、C69に220nF(0.22μF)を採用しました。
他はデフォ容量の0.1μF WIMA。(本当は後から追加で作業しました)
オペアンプ周辺をデフォ容量に合わせて変更。
C6、C45は容量が1.0μFと小さいのと信号入力ラインなのでフィルムコン VISHAY 1.0μFにしてみました。
右上の黒と金の太いのはMUSE KZ 50V 47μFです。
スペースと足の太さの都合でニョッキリしてます。
本来は普通サイズの物を使った方が良いと思われます。
C6、C45はWIMAやUTSJと交換してみたいと思ったので丸ピンICソケットを付けました。
普通は必要ありません。
ソケット化する事での音質劣化など分かる筈もない駄耳なので、ハンダ作業を繰り返すよりはこっちの方が良いかなと。
VISHAY 1.0μFは足の間隔が広いので慎重に曲げ加工します。
各端子やボリューム、LEDを配線して表面側が完成です。
裏画像。
オペアンプの4-8ピン間に手持ち品のニッセイ電機 MMT 積層フィルムコンデンサー0.18μF(本当は0.1μFを付けたかった)を、C21、C70にWIMA 0.1μFをお呪いとしてパラ(並列接続)ってみました。
これらの足は極力短く、ハンダも必要最低限の量が良いのですが御覧の通りです(笑
それからLEDですが、デフォでは基板に直付けとなっています。
電流調整の抵抗は省略したのでしょうか。
私のように複数のLEDを点灯させたい場合、適宜プラス足に抵抗を直列に入れた方が良いでしょう。
LEDは個体差があり、単に並列に接続しても一つしか点灯しなかったりします。
今回は基板ランドにテスターを当てて電圧測定したところ1.7V程度ありましたので、定格電圧2.0~2.2Vくらいかなと思いVf:2.1~2.2V(typ)、If:20mAのLED赤&緑を選びました。
オームの法則「電流(I)=電圧(V)÷抵抗(R)」から変形しザックリと抵抗値を求めます。
抵抗(R)=電圧(V)÷電流(I)→R=2÷0.02=100
という事で手持ち品の1/4W金属皮膜抵抗 スモールサイズ100Ω(1つのLEDに1つずつ)を使ったところ2個並列接続でも上手く点灯してくれました。
計画としては天板の網から基板が良く見えるように内部照明用にもう一つ電球色のLEDを付けようかと考えていましたが、負荷的に不安(根拠無し)があったので取り合えず2個としました。
某掲示板でボリュームを離して設置する場合の結線方法はどうなるの?という質問があったのでついでに説明しておきます。
左の図は基板に取り付けられているデフォのスイッチ付きボリュームです。
ボリュームに関してはそれぞれの①~⑥を、①は①と、②は②と~⑥は⑥と接続すればOKです。
⑦と⑧はSTANDBYとMUTEのスイッチ用なのでスイッチを取り付ける場合は「単極単投・OFF-ON」のスイッチを用意して配線すれば良いです。
私はミヤマ電器製のDS-458-Kというのを使用しました。
以上、とても長くなりましたが私の改造例です。
何か参考になる物があれば幸いです。
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次回はオペアンプの変更による感想など書きたいなぁと思っていますが、仕事の方がてんやわんやになりそうなので、書けるのは何時になるやら見当がつきません。
余り期待せずに…。
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