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/ RSS Feed 2010年4月21日水曜日

自作固定アッテネータ

以前作ったCK100用の自作固定アッテネータです。



なんと無様な…。







 今回も無駄に長い記事です。


私のLT1とCK100の組合せだと「もうちょっと小さい音で聴きたい」という位置でギャングエラーが発生します。

大体8:50くらいの位置(写真参照)まで気になるレベルで左の音量が大きいです。
因みに10:00くらいの位置では大音量で耳が辛くなります。






そもそもギャングエラーは構造上、2連ボリュームにはつき物なのでしようがないようです。
固体によってはかなり少ない物もあるようですが、運ですね。
対策としては、ギャングエラーが発生する位置以上の位置で使用出来る様にすれば良いのです。

具体的には、
1.外部(ここではiMod)からの入力レベルを下げる
2.アンプ(LT1)内部を弄って出力を下げる
3.ギャングエラーの無い(又は小さい)ボリュームに交換する
4.アンプのアウトプット以降で調整する
と考えました。

しかし、
1. は、Dockからの出力は基本的に下げられない
音源(曲)のGainを下げる方法もありますが、なるべく元のファイルを弄りたくない。
2. よく分かってないので怖い(Gain設定用のチップ抵抗を取り替えれば行ける?)
3.ボリュームは音質を左右する部品でもあるので、候補ではあるが取り敢えず保留
という自分勝手、知識不足な理由で、4.を採択しました。
これならLT1本体にもダメージは無い…、   筈。

ふぅ、やっと固定アッテネータに辿りつきました。
話をまとめるのが下手でスミマセン。

オーディオに用いられる固定アッテネータとしてはT型とπ(パイ)型が一般的なようです。
今回はπ(パイ)型を選択。
ネットで検索すると、色々計算式が書かれていますが面倒臭い…。
なので計算してくれるサイトを複数利用させて頂きました。非常に有難いです。

で、いきなり問題発生。
入出力インピーダンス(Ω)の欄に何を入れたら良いのか分からない…。
かなり調べたのですが、これだ!という所まで行けず、結局CK100の公称インピーダンスである23Ωを入力しました。
合ってるのかな…。

最初、減衰量(dB)は適当に8dBを目安に作ってみましたが、ほとんど音量が変わらない物でした。
そこで思い切って20dBまで行って見ました。

入力>----------Rh---------->出力
            |         |
            |         |      Rhには113.8Ωの近似値120Ωを、
           Rv        Rv      Rvには28.1Ωの近似値27Ωを適用
            |         |
            |         |
GND>---------------------->GND

 SWR(定在波電圧比)なる物がある事も知り、1に近いほうが良いとの事ですが計算上1.0255416268103175なので良しとします。
(理想値である113.8Ωと28.1Ωでは1.000398650446356)


ここまで来たら、後は作成に取り掛かります。

材料は以下。
・抵抗:1/4W金属皮膜抵抗 スモールサイズ(誤差±1%)の120Ω×2、27Ω×4
・ケーブル:オヤイデ電気 HWS-22(PC-OCC線)
・プラグ:3.5φステレオプラグ マルツパーツのAP3.5-201CG-STEREO-6.5
・ジャック:ジャック 3.5mmステレオジャック マルツパーツWTN04F1093A
・ハンダ:オヤイデ電気 SR-4N

上記回路を左右の分2つ組み合わせます。(GNDは共通させて3芯となります)
何か箱に組み込めば良いのでしょうが、嵩張るのは嫌なので何とかケーブル状になるように考えた結果が記事TOPの写真です。

入力>---・--Rh--・--->出力
               \  \
                 Rv  Rv         
                    \  \
           GND>---・------・--->GND
こんな感じで圧縮するイメージで、更に各Rv抵抗(計4つ)のGNDに接する部分は一点でハンダ付けしました。
一応、音質劣化を出来るだけ避けたかったので、抵抗にはノイズ耐性に良いらしい金属皮膜抵抗を用い、テスターで実測・選別して抵抗値を可能な限り合わせて使用しました。
余計なところで短絡しないようにあちこちに熱収縮チューブを使用しています。

※作成過程の写真は撮影していません。飽くまでも実験用のつもりだったので。

完成品を試聴してみた結果は、
・パッと聴きでは音質に影響はないように感じられた。
・注意して聴き込むと、若干低音が少なめに、全体として平面的・薄っぺらい方向な音になった気もする。
・いつも聞いている音量では10:00くらいの位置までボリュームが回る。
・ギャングエラー回避ギリギリ位置ではかなり音量を小さく出来た。
という感じで通常のリスニングには殆ど悪影響が無く、一応成功したのではないかと思います。

とはいえ、じっくり良い音をちょっと大きめの音量で聴き込みたい時はこのアッテネータを外しています。
影響が皆無ではないので。
主に就寝時に小音量で聞く場合に活躍しています。

アッテネータ部分に曲がる力が掛かった場合、破損しそうな状態なので何かコンパクトなケース(リップクリームみたいな)で保護しようかなとか考え中。
でも、ボリューム交換もしてみたいのでどうしようかな。

最後にお約束ですが、この記事で紹介した作成物は他の方にお勧めできるレベルの物ではありません。
万が一同様の物を作成、使用された場合に破損・事故等が起こりましても、私は一切の責任を負いませんので御了承ください。
悪しからず。

大した内容でもないのに長々とした駄文にお付き合い頂きましてありがとう御座いました。
では、次は「ボリューム交換の巻」、となるのか!?



3 コメント:

2010年6月22日 16:37 UCHI さんのコメント...

はじめまして!

私もLT1使いでして、アッテネータの記事をあれこれ
見ていて、こちらに辿り着きました。
昨年の12月にLT1を購入し、つい先日このアンプが
ゲイン切換えできることに気付いた次第でしてw

イヤホンはER4Pを使用しておりますが、とりあえず
僕音です(^_^;)
ゲインをLOWにして、なんとかギャング一歩手前って
感じです。
知り合いがあれこれアッテネータ作りに勤しんで
おりまして、その流れでテスト用の抵抗&ケーブルを
貸してくれました。で、遊んでみよ~と、とりあえず
抵抗を単純に直列に入れてみましたが、まったく意味が
なかったです(>_<)
1.5kΩ(片チャンネル)を入れてもVOLの位置変化なしでした~

まだまだ無知の領域なので、まずは勉強ですね(^_^;)

いきなりお邪魔しました~

2010年6月23日 0:01 akiccyo さんのコメント...

UCHIさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

私と同じようにギャングエラーでお困りのようですね。
ER-4Pは27Ωのようですので、これに合わせてπ型で計算してみると、
Rh=133.6Ω、Rv=33Ω
と出ましたので参考にしてみて下さい。

記事中の自動計算してくれるサイトさんは、「calc_el 電子回路の計算式(2)」、「π型アッテネーター設計プログラム」、「π型・T型アッテネーター計算」でそれぞれググると一番上に出てくると思いますので、こちらも参考になれば。

それとCK100はトリプルドライバの所為か、ATTを挟むと全体のバランスが若干崩れてしまうようですが、ER-4PはシングルドライバなのでATTを挟んでも全体のバランスは崩れないのではないかなと想像しています。
何れにせよ上手く行くと良いですね^^

2010年6月23日 19:16 UCHI さんのコメント...

akiccyoさん、こんばんわ。

抵抗値の計算してくださったのですね!
参考にさせていただきます。ありがとうございましたm(_ _)m

そもそも、iriverE100(フォンアウトです)に繋げて聴く分には
まったく問題無かったのですが、プレーヤーをラインアウト付き
の機種に替えたとたんの爆音です(>_<)
LINEOUTがバカでか出力なんです~

現状では、知り合いが試作してくれた自作ER4Sアダプターを
繋げて、ギリギリ8時40分くらいの位置でギャングなしで
聴けている状況です(^_^;)
その知り合いが、プレーヤーとアンプの間にATTを入れるべく
色々試作しているようですので、それもまたどんな感じか
楽しみではあります。

ところで、LT1のレポを読ませていただきました~
まったく同感です(^o^)/
フルオケ物は・・バイオリンの音色がどうにも薄っぺらで・・・
そのくせ弦楽四重奏などは、響きや残響や伸びは
まったく素晴らしい・・・というところが摩訶不思議です(^_^;)

乾電池に関しましては3種類ほど試しました。
普通のアルカリ、マンガン、使い捨てエボルタ。
一番のお気に入りは使い捨てエボルタでして、使い始めから
割と長い間よい音が持続するようです。
毎回100時間くらいはガマンして使ってます(^_^;)
さすがにその頃にはペラペラ・ザラザラになりますが(>_<)

意外によいと感じたのが、マンガン電池です(最近ヨドとか
売ってないんです・・)
なんていいますか・・・写真で言うと、わざとピンとをボカして
ソフトな表現したような、それと似た感じで、なんとなく
暖かくやわらかい音になり、音色の響きがアルカリ系よりも
一段上に感じました~(ご存知でしたらゴメンなさい)

音の感じ方はそれぞれですので、一概にお勧めはできない
のですが、もしも機会があったら試してみてください(^o^)/

長々書き込んでしまい、すみませんでした。
ATTやその他、なにかLT1で情報等がありましたら、ご報告
しますね~

それではお互いに、LT1を心地良く満喫しましょう~(^o^)/

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